肩への負担を減らすために、この上半身をねじる動作が重要になります。ここでは2つのチェック方法を紹介します。シーズン前にはしっかりクリアーできるように練習しましょう。
まず一つ目のテストは、うつぶせで寝て、手を耳につけた状態でひじを高くあげられるかをみるテストです。肩の中心と頭の中心を結んだ線と水平線の角度が60度以上あればokです。
我々の調査では、強豪レギュラーメンバーでシーズン中にケガをしない選手は85.7%が60度以上でした。
次は、四つばいになって、投げる側の手を頭のうしろにおいて、ひじを高くあげるように体をねじるテストです。
肩の中心と頭の中心を結んだ線と水平線との角度が60度を越えればokです。
60度以上あがる選手は、肩・腰・ひじの故障が極端にすくないことからも、このテストの重要性が分かると思います!
できない選手は、四つばいで投げる側の手を、反対の膝の前においてしっかりねじりながらストレッチを行いましょう。
右手(投球側)を引くのではなく、左手(非投球側)で押すイメージがポイントです。柔らかい選手は、確認程度にしておきましょう。やりすぎると、右手を後ろに引くクセがつくことがあります。
体幹におけるケガの予防のポイントは、みぞおちから下の安定性とみぞおちから上の柔軟性です。ですので、みぞおちから上がひねられるようなトレーニングは重要になります!