今回は、前向き調査で明らかになった投球障害(肩・ひじ・腰)を起こさない選手の特徴についてまとめてみました。
結論としては・・・
・インナーマッスル・体幹の柔軟性・体幹の安定性・股関節の柔軟性がポイント!
です。
また、肩が柔らかい選手に関しては、投球障害のリスクが高くなります。
合わせて下記ホームページもご確認ください。
目次
1. まずはインナーマッスルをチェックしよう
肩ひじを痛めない選手は、いわゆるインナーマッスルがしっかりと働いています。
上の写真のような挙上位外旋角度が、50度以上の選手が半年間に肩ひじを痛める確率は「6.5%」でした。
挙上位外旋角度が50度未満の選手が半年間に肩ひじを痛める確率は「31%」と危険度が増します。
実際に行っているフィジカルチェックでは余裕をもって、「60度」を目標にしております。
しっかり、60度以上を維持することがポイントです。
動画も含めた詳細は下記ホームページをご覧ください。
2. 次に体幹(胸椎)の回旋をチェックしよう
肩・腰を故障しない選手は体幹(胸椎)が柔らかいです。
上の写真のような肩甲帯内転機能が、60度以上の選手が半年間に肩ひじ腰を痛める確率は「4.2%」でした。
肩甲帯内転機能が60度未満の選手が肩ひじ腰を痛める確率は「21.4%」と危険度が増します。
しっかり、肩甲帯内転機能60度以上を維持することがポイントです。
動画を含めた詳細は下記ホームページをご覧ください。
3. 体幹の安定性もチェックしよう
肩ひじ腰の故障が少ない選手は、体幹が安定しています。
上の写真のように、片手フロントブリッジで前腕を3秒間しっかり水平にできた選手が、肩ひじ腰を痛める確率は「19%」でした。
片手フロントブリッジで前腕を水平にして3秒間保持できない選手が、肩ひじ腰を痛める確率は41%とリスクが上がります。
体幹の安定も重要ということが分かります。
動画を含めた詳細は下記ホームページをご覧ください。
4. 最後に股関節の柔軟性もチェックしよう
肩ひじ腰を故障しない選手は股関節の柔軟性に優れています。
上の写真のような、股関節の内旋角度が30度以上の選手が肩ひじ腰を痛める確率は「15%」でした。
股関節の内旋角度が30度未満の選手が肩ひじ腰を痛める確率は「30%」とリスクが高い傾向に。
股関節を柔らかくもポイントです。
動画を含めた詳細は下記ホームページをご覧ください。
5. おわりに
いかがでしたでしょうか?
この4つであれば気軽にチェックできるのではないでしょうか。
できれば毎日、練習後にチェックして、苦手なものはクリアーできるようにしましょう。チームによっては、選手の大半が苦手な項目があったりします。これは、トレーニングの偏りを表しておりますので、トレーニングの見直しにも使ってもらえたらと思います。
また、小中学生に関してはこの傾向がそのまま当てはまりません。もっと下半身との関わりが強くなるのが特徴です。