[Lesson6] 日本人的なスイングを作り出すために重要なポイント

目次

  1. 逆アクセルについて
  2. どのタイミングで逆アクセルを使うか?
  3. ボトムハンドを使った逆アクセル
  4. 「逆アクセル」の練習方法

今回のレッスンから、逆アクセルについてお話していきます。

この「逆アクセル」という言葉はあまり聞き慣れていない方が多いと思います。
この言葉はコシコンの方で作った、造語です。
これは、日本人的なスイングを作り出すために、重要なポイントとなりますので是非抑えておいてください。

逆アクセル スイング

インサイドアウトやバットを走らせるためにコックは必要です。いくらコックが作れてもうまくヘッドを引き出せなければ意味がありません。

そこで、「逆アクセル」とテクニックでヘッドを引き出していきます。

では1つ考えていきますが、どのようにヘッドを引き出していけばいいか?
次の画像を見てください。

ボトムハンド 手の動き

画像を見ていただいて、注目してほしいところがあります。
それはボトムハンドの手の動きです。

今までお話してきたボトムハンドの動きとは、少し動きが違うように見えます。

ボトムハンド リストターン

リストターンする時のボトムハンドの指の第2関節に注目してください。グーでげんこつすると、痛いところです。最初はピッチャー方向向いていますが、徐々に地面の方向を向きます。この動きがバイクのアクセルをふかす動きと逆の動きになるので「逆アクセル」と呼んでいます。

色々な選手の動画を見てみるのも良いと思います!

前回の記事で、「逆アクセル」のイメージはなんとなく掴んでいただけたかと思います。

逆アクセル バット

ではどのタイミングで逆アクセルを使うか?ですが、バットを引き出してミートをしたあとの動きだと思ってしまうかもしれません。確かに、ミート後の方が大きな逆アクセルがおきています。

しかし、画像のようにコックを効かしてヘッドを引き出す時に逆アクセルがスタートするポイントになります。

トップハンド アウトサイドイン

注意点として、この画像の期間に、ヘッドを引き出す動作をトップハンドの押し込みで行うと、アウトサイドインの軌道になってしまします。ヘッドを引き出す動作は「逆アクセル」です。

また、「逆方向に引っ張る」
と言われることがありますが、トップハンドで押し込むというイメージだと引っ張るという表現には、合わないと思います。

そこでボトムハンドを使った逆アクセルならどうでしょうか?
おそらくこちらの方が、しっくりくると思います。

逆方向に強い打球を飛ばすことのできる選手は、この逆アクセルの技術が、うまい選手ということが言えます。

レッスン6のまとめとして、「逆アクセル」の練習方法を紹介します。

素振りで練習していただくのもいいですが、やはりボールを打った方が感覚を掴みやすいので是非ボールを打って見てください。

高校野球 逆アクセル

画像の左のように開いた状態で、コックを作った状態で構えます。

コックから、逆アクセルを意識してボールを打っていってください。

ここで、どこにボールが来てもタイミングがずれても、逆アクセルを入れて打ち返す練習をしてください。ボールの飛ぶ方向も意識できるとさらに逆アクセルの能力が上がります。

そうすることで、全てのコースに対応する練習にもなります。
特に、変なコースにボールが来た時ほど、逆アクセルを意識しないと打ち返すことは難しくなります。
そういうボールこそ、見逃すのではなく練習として逆アクセルを意識して、打ち返す練習をしてください。

この記事の作成者


西山陽一郎西山陽一郎
Yoichiro Nishiyama

理学療法士
KoshiCon代表

1979年生まれ、神奈川県出身。理学療法士として病 院に勤務するかたわら、「koshicon」を立ち上げ、野球の動作などを研究、分析。講習会などでその結果を現場にフィー ドバックしている。


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