[Lesson10] 背中の斜めの筋肉をバッティングに最大限に使う方法

目次

  1. 日本人式のパワーの源は、背中の斜めの筋肉
  2. 腰を先に回す際には、肘をキープする
  3. どのタイミングで骨盤を回せばいいか?
  4. 腰を先に動かす動きを体得するための練習方法

レッスン9で日本人式のパワーの源は、背中の斜めの筋肉だとお話しました。
そしてボトムハンドの使い方に注目してお話しましたが、今回からのレッスン10では、より下半身に注目してお話して行きます。

バッティング プロ野球

パワーの源はどこか?ということで、前回のレッスンで画像の赤いラインで示された背中の斜めの筋肉だとお話しました。ここの筋肉をしっかり使えるような動作をすることが、とても大切になります。

バット プロ野球

背中の筋肉をうまく使うには、必ず骨盤が回転してからバットが出てくる感覚が重要になります。骨盤が先行して回ることにより背中の筋肉の筋肉をしっかりと張らすことができ、強力なパワーとなります。ですので、まずは骨盤が回ってからバットが出てくる感覚を意識してください。

腰を先に回すというお話をしましたが、腰だけを回してればいいかというとそうではありません。
腰が回って筋肉が伸びるということは、どこかの筋肉が止めておかなければいけません。

ボトムハンド プロ野球選手

それはどこか?というと、レッスン9でお話したボトムハンド側の赤丸の部分、フリスビーで張る、肩甲骨周囲の筋肉の張りをキープすることです。イメージがわきにくい時は、次のことを意識してください。

骨盤が動いて腰が回り始めても、ボトムハンドの肘からの形(緑線)をキープすることで、背中の張りができて力が生まれます。

ですので、腰を先に回す際には、肘をキープすることを意識してください。

今までのレッスン10では腰が先に回ることの重要性について、お話してきました。

そして今回は、意外と重要な「骨盤が回るタイミング」についてお話して行きます。

 

どのタイミングで骨盤を回せばいいか?ただ早く回せばいいのか?
というとそういう訳でもありません。

野球 バッティング練習

打つ時にある程度、つま先から足をついて行きますが、踵を下に踏みつけるような動作と同じタイミングで骨盤を回すのが、正しいタイミングになります。

このタイミングを掴んで、骨盤をしっかり回せるのがとても重要になります。

踵をぐっと踏むと同時に骨盤が回ることが重要なので、ノーステップ打法であろうと、足を上げる打ち方であろうと同じことが言えます。

逆に骨盤を回すタイミングを掴みやすいのは、ノーステップ打法の方ですので、一度試していただくのもいいかと思います。

レッスン10の最後の記事です。
今回は、腰を先に動かす動きを体得するための練習方法をご紹介致します。

高校野球 プロ野球

まずは腰から回すという意識を持っていただきたいので、上半身は画像のような形でキープしていただいて、手で腰の動きをアシストしてあげてください。

ポイントは押す側の手なのですが、画像のように少し斜め下を押してアシストしてください。
そうすると骨盤の前傾を作ることができます。

まずはこの練習で、腰から先に回るという感覚を掴んでいってください。

トップハンド プロ野球選手

それでは次の練習です。

画像のように、トップハンドの手で肘をキープしてあげてください。
その状態で、腰を先行させて打ちにいってください。
そして腰を振った適当なタイミングで、肘のキープをやめて振ってください。

そうすることで背中の張りを確実に感じることが可能です。

是非、今回紹介した2つの練習方法を実践してください。

この記事の作成者


西山陽一郎西山陽一郎
Yoichiro Nishiyama

理学療法士
KoshiCon代表

1979年生まれ、神奈川県出身。理学療法士として病 院に勤務するかたわら、「koshicon」を立ち上げ、野球の動作などを研究、分析。講習会などでその結果を現場にフィー ドバックしている。


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