ここでは、強豪校野球部のレギュラーメンバーで、シーズン中一度も投球障害を起こさなかった選手の特徴を元に作成したチェック&トレーニングを紹介します。
目次
1. インナーマッスルのトレーニング
統計的にみても最も投球障害と関連が認められたのがインナーマッスルの低下
しっかりトレーニングをしておきたいポイントです。
大切なのは、しっかりインナーマッスル(棘下筋・小円筋)に収縮が入っているかです。
負荷が強いとアウターマッスル(三角筋など)が働いてしまいます。
また、手を大きく広げすぎると肩甲骨運動になってしまい意味がありません。
詳細は下記をご確認ください。
2. パワーポジションを意識したスクワット
捕球動作が安定しているかも重要!
パフォーマンスと直結します。
まずは、パワーポジションを意識したスクワットで下半身を安定させましょう。
股関節を曲げることを意識します。
お尻を後ろに突き出すイメージです。
四股も良いトレーニングになります。足のつま先と膝がしっかり外を向くように意識しましょう。
しっかりパワーポジションが取れているか、下記を参考にチェックしてみてください。
3. 太ももの前の柔軟性
太ももの前が硬い選手。
膝を曲げた時に、お尻と踵の距離が10㎝以上ある選手は太ももの前のストレッチを行いましょう。
時間は2分!が目標です。
チェック方法は下記を参照にしてください。
4. 股関節の柔軟性
股関節の硬さも怪我に直結します。
日ごろから股関節を意識して動かすことが大切です。
下のように膝を内と外に動かすだけでも股関節を柔らかくすることができます。
股関節の硬さが強い選手は下記のようなホールドリラックスといわれる運動も有効です。
足を反対の膝に押し付け、筋肉を強く収縮させることで筋の弛緩を狙います。
股関節は、地に足が着いた状態でも使えるようにならなくては意味がありません。
股関節を柔らかくしたら、下のような動きも取り入れてみましょう。
チェック方法は下記をご参照ください。
5. 肩甲骨の動き
肩甲骨の動きが悪いと肩を痛めやすいことが分かっております。
しっかり肩甲骨を動かすためには、胸椎(みぞおちから上)の柔軟性がポイントになります。
下の4つのトレーニングの中から効果を感じるものを選択して行いましょう
チェック方法は下記を参考にしてください。
6. 胸を張るための柔軟性
胸椎の柔軟性も重要です。
上部体幹を柔らかくしましょう!
チェック方法は下記を参考にしてください
7. 腹筋
腹筋は回旋を伴ったトレーニングが効果的です。
投球側のひじが、非投球側の膝の外まで届くように伸ばしながら腹筋をしましょう。
8. バランストレーニング
地上でスポーツをする以上、バランス能力は重要になってきます。
バランスが悪くて崩れるのと、バランスが良いけどわざと崩れるのとでは、全く意味が違います。
バランスもしっかり鍛えましょう。
効果的なので、足部側方リーチ。
バランスを崩さずにしっかり足を横に広げる運動を行おう。
バランスのチェック方法、詳細は下記で確認してください。
9. まとめ
インナーマッスル
バランス
体幹上部の柔軟性
股関節・下半身の柔軟性
高校野球以上の投球障害予防にはこの4つがポイントです。
更に統計的に「3つのチェック項目」に絞り込んだケガをする選手の特徴は、下記をご参照ください。