野球を行う上で、ボールの握りは正しい投球フォームを身に着けるのと同じくらい重要です。どんなに良い投げ方を身につけても、ボールがしっかり握れていなければ、良いピッチングはできません。怪我もしやすくなります。しっかりとした、自分の手の大きさに合った握りを早いうちから覚えましょう!
ボールをにぎるときの一番のポイントは、なんだと思いますか?
少年野球では第3関節がしっかり曲がっているかが、重要だということが分かりました!(田中ら、第52回日本理学療法学術大会、2017)。第三関節が伸びていると、手首に力が入ってしまって上手に投げることができません。ポイントは、軽く持つということです。ギュっと握りこむのではなく、ボールの重さを感じられる程度に軽くにぎりましょう。タマゴや小鳥のひなを持つイメージです。手が小さい選手は、人差し指、中指、薬指と親指の4本で持っても大丈夫です。4本で持つ場合は、ボールを握ったときに正面からみて、バランスよく持てているかも確認しましょう。きれいな四角形が作れていればOKです!
また、手が大きくなって少し余裕が出てきたら、親指の横でボールを支えられるようになると良いです(尺側にぎりと言ったりします)。親指の位置は、人差し指と中指で二等辺三角形ができるような位置が良いです。こちらも、バランス良い三角形が作れているのが理想です!